岐阜市ではスプレー缶は危険物として捨てます

私が断捨離を進める中で出てきたごみがスプレー缶です。スプレー缶はそんなにたくさん使っているわけではないので、よく出るごみではありませんでした。だから、1つだけだとなかなか処理する気にならず、ついつい溜めてしまっていたのです。だから、使いきったスプレー缶を数本まとめて捨ててなければなりませんでした。

スプレー缶は危険物として捨てます

長年同じところに住んでいれば、ごみの捨て方のルールがいろいろあっても、なんとなく覚えるものです。岐阜市のスプレー缶の捨て方は、中身を使いきり、穴をあけて週1回のビン・カン・ペットボトルの収集日に各地域のごみステーションに出すと私は記憶していました。その記憶を確かめるべく、岐阜市のごみ出しのルールをまとめたパンフレットでスプレー缶の捨て方を確認したところ、なんと、穴をあけなくてもゴミに出すことができるではありませんか。ただし、危険物として出さなくてはいけません。

危険物とは

危険物とは何?と思う方もいらっしゃるでしょう。ここでいう危険物とは、ごみの中で岐阜市が危険物と指定した物をいいます。危険物は、収集日時、場所についても決められたルールがあり、それに従わなくてはいけません。岐阜市が指定しているのは次のものです。

電子たばこ

ライター

マッチ

スプレー缶、カセットボンベ等

ボタン電池

食用油

水銀含有製品(水銀体温計、水銀血圧計等)

炭酸ガスカートリッジ

小型家電(限定28品目)

危険物は、作業員の方の立ち会いのもと捨てなければいけません。1回収場所につき、1月に1回、午前7時から午前11時までに搬出する必要があります。作業員の方が来る前にスプレー缶などを置いて立ち去ることは認められていません。

スプレー缶の捨て方

ということで、スプレー缶は、岐阜市のごみ回収においては危険物なのです。ただし、穴のあいていないスプレー缶に限ります。では、私の記憶していた穴をあけて捨てる方法は何だったのでしょうか。実は、長年岐阜市では、スプレー缶は中身を使いきり、穴をあけて週1回のビン・カン・ペットボトルの収集日に各地域のごみステーションに出すという捨て方だったのです。私の記憶は合っていたのです。穴をあけずに危険物として出すという方法は、ここ2,3年前からごみ出しのルールが変更されたため始まった回収方法なのです。岐阜市のごみの捨て方をまとめたパンフレットの2022年版が手元にあるのですが、ここではスプレー缶はビン・カン・ペットボトルの欄にあるのです。そして、注意事項欄に「スプレーカン・カセットボンベは、中身を完全に使い切り戸外等の火の気のない安全な場所で穴をあけてください。穴あけができない場合は、危険物・廃食用油等の収集日に持ち込んでください。」とあります。ところが、2024年版になると、スプレー缶はビン・カン・ペットボトルの欄から消えて、危険物・食用油欄に記載されているのです。ただし、ビン・カン・ペットボトルの欄の注意事項欄に、「スプレーカン・カセットボンベは、中身を完全に使い切り、できる限り「危険物・廃食用油等」の収集日に持ち込んでください。(「カン収集に出す場合は、中身を完全に使い切っていることを確認してください。」)戸外等の火の気のない安全な場所で穴をあけてください。穴あけができない場合は、危険物・廃食用油等の収集日に持ち込んでください。」とあるのです。ここから読み取れることは、ごみを収集する岐阜市としては、スプレー缶はなるべく危険物として出して欲しいということでしょう。明らかに危険物として出すように誘導していますからね。では、なぜ岐阜市はスプレー缶を危険物として出すようルール変更をしたかというと、やはり事故が多いからです。

スプレー缶の捨て方のルールを守りましょう

全国で使用済みのスプレーカンやカセットボンベ等の穴あけ作業中の事故が発生しているそうです。ガス抜きされていないスプレー缶(殺虫剤)をごみ収集車に収集した際、圧縮されてガスが噴出し、その時に何かの原因で発生した火花が引火、収集してあった他のごみに着火してごみ収集車が火事になったなんて事例もあるそうです。とはいえ、岐阜市の電池の捨て方ー乾電池、充電式小型電池(ニッケル水素電池)、ボタン電池、携帯用モバイルバッテリーでも書きましたが、危険物として捨てるのは面倒くさいのです。とすると、週1回のビン・カン・ペットボトル回収時に出したいですね。そのためには、きちんとルールを守らなければいけません。何度も書きますが、ビン・カン・ペットボトル回収時にスプレー缶を出す場合は、中身を全部使い切り穴をあけてください。カセットボンベも同じように出せますが、穴をあけるのが怖いと思うなら、危険物として出してください。スプレー缶というのは便利ですが、捨てるのに苦労するならば買うことを考え直さなくてはいけませんね。何にでも言えることですが、物を購入するときは、捨てることを考えて購入すべきです。スプレー缶を捨てるときはルールを守って捨ててくださいね。