去年の9月に名鉄岐阜駅前で男性がバスにはねられる事故がありました。名鉄岐阜駅前の道路は、柳ケ瀬、旧岐阜市役所庁舎の前を通り、岐阜公園、金華山へと通じる道路で、JR岐阜駅前のバスの発着場に負けず劣らずバスの往来が激しいところです。通りの西側には飲食店が多く、私も何度も横断できたら便利なのにと思った所です。しかし、ここは横断歩道以外で道路を横断してはいけないのです。なぜなら、歩行者は横断禁止の規制がされているからです。
JR岐阜駅からは北へ3本の道路が続いているのですが、東から長良橋通り、金華橋通り、忠節橋通りという愛称が付けられています。何年前だったか覚えていませんが、岐阜市が愛称を募集して付けられた名称ですが、今ではこの名称が定着しています。長良橋通りと忠節橋通りは、片側2車線あり、金華橋通りは片側4車線で中央分離帯まで設置されている大きな道路です。この3つの道路は横断禁止です。横断禁止というのは、横断歩道以外の場所は横断してはならないという意味です。金華橋は中央分離帯がある部分には横断禁止の標識はありませんが、中央分離帯がなくなる裁判所前の交差点から北には標識があるのです。長良橋通りは道路の両側にお店があるからついつい自由に横断したくなります。事故を起こしても、車対人では、車が負けることが多い印象がありますが、横断を禁止されている場所で事故に遭うと、賠償金がもらえないなんてことにもなりかねません。
横断禁止とされているのは、片道2車線以上の広い道路で中央分離帯がないところのようです。 長良橋通り、金華橋通り、忠節橋通りだけでなく、これらを繋ぐ東西の道路も車線が多いところは横断禁止の標識を見かけます。
これは、金華橋通りにある裁判所前の交差点の南側です。自転車横断帯と歩行者の横断禁止の標識がありますから、ここは自転車のみ通行できます。でも、こういうところを横断している歩行者もよく見かけます。歩行者は横断禁止に違反したからといって罰則があるわけではありませんが、先ほど述べたとおり、事故に遭ったときに自分に不利になったりする可能性はあります。横断禁止は、交通量が多いなど横断することが危ないから規制されているはずです。くれぐれもご用心を。