4月第2土曜日は、手力雄神社の火祭りです。火祭りは大変な人気で、会場は人だかりです。神社は住宅街にあるので、見物客が増えたからといって、簡単に会場を大きくできるわけはないのです。見に行きたいけれど、人が多過ぎて行けない。そんなあなたにお勧めの、私的火祭りの楽しみかたです。
火祭りは花火だけでなくたくさんの爆竹が使われています。それが凄い迫力で、これだけで十分見応えごがあって、おもしろいのです。神輿と爆竹の共演が見られるのが、毎年午後2時30分に始まる長持ちの宮入です。
手力神社(地元の人は手力雄神社とは言いません。)から、約500メートル西に鳥居が2つあります。旧中山道から分岐したところに1つ、そこをくぐって長森南郵便局を過ぎたところにまた1つ。昔は鳥居からが参道だったのでしょうね。この鳥居の辺りから、各町内のお神輿が爆竹と半鐘を鳴り響かせながら神社まで移動します。
通りには屋台が立ち並んでいるので、見せ場は交差点なのです。ここで爆竹に点火し、どや顔でその上で立ち止まったり、座り込んで半鐘を鳴らしたり、とても迫力があります。最初の見せ場が長森南交番の北方にある交差点です。
ここを過ぎてさらに神社に向かうと、両側には屋台が立ち並び、場所によってはその屋台すれすれに神輿は進んで行きます。これがまた迫力があります。そして、次の見せ場が神社の南西角の交差点です。そしてクライマックスが、神社南東角の神社の入り口前の交差点です。この辺りに来ると見物客も多く、その場で回転していた神輿がバランスを崩すのか、見物客に迫ってきたりして、ますます盛り上がっていきます。各町内の神輿が順次神社へと移動するのですが、パフォーマンスが過ぎて時間を取ると、後ろが詰まってしまって待たされたり、そのなんとも言えない間も愛嬌があります。
500メートルほどの移動なのですが、手力神社の境内よりは見物しやすいですし、爆竹と半鐘の迫力が間近で見られるのでお勧めです。待っている間に屋台で好きなものを買って食べながら待つこともできますから、夜にしか行ったたことのない人や私のように夜は混みすぎていて行けないと思っている人は1度行ってみてください。